大人と子どもが折り重なるようにして暮らしていた団地時代をオールカラー&匂いつきで再現してくれる本です。変な人、怖い大人、同じ階段のおばさん、商店街のパン屋さんのお菓子コーナーで買った風船ガムそして「団地の外」にも、世界があると知ったこと……。この本は、カプセルの中で守られ、濃い子ども時代を過ごせたことを思い出させてくれました。団地っ子、必読の書。
多摩ニュータウンに代表されるような、高度成長期における日本経済発展の象徴である「団地」における絶妙な人間関係や、施設の使われ方、あるいは団地ならではの社会で生まれた生活様式、習慣が描かれている。しかし単に郷愁を誘う「あるあるネタ」で終わらない。都市経済学や日本経済発展を研究されている方にも必携。磯村英一氏の東京のスラム的視点で描かれているところが面白い。長く団地住まいされている方には、今と”その当時”と比較してみるのもいいだろう。